maki-o memo

制作に関する私的なメモです

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第1回 MISO WEBアクセシビリティ勉強会 に参加しました。

タイトルにもあるように、WEBアクセシビリティの勉強会に参加してきました。

現在の業務では「WEBアクセシビリティ」というものに対して、明確な基準がなく個々の判断に任されてしまっているし、
それを判断する過程もないので、基本を勉強し、今後の制作における指針になればと思い参加しました。

以下の内容でした。

  • WEBアクセシビリティとは
  • 国内外のWEBアクセシビリティガイドライン
  • 最新WEBアクセシビリティガイドラインのポイント
  • 基準の達成とテスト
  • 制作現場での活用

WEBアクセシビリティとは

「WEBアクセシビリティ」とはなんぞや?
似たものに、「WEBユーザビリティ」というものがあるがその違いは?

「WEBアクセシビリティ」→使えるか、使えないか
「WEBユーザビリティ」→使いやすいか、使いにくいか

だそうです。
具体的には、ドアにドアノブが「ある」か「ない」かが、「WEBアクセシビリティ」
付いてるドアノブが「使いやすい」か「使いにくい」かが、「WEBユーザビリティ」
と考える。
ドアにドアノブが付いてなければ、当然ドアとしての機能を果たせないのでダメ。
ドアノブが付いていても、使いにくいと感じる人がいたらその人にとってそのドアは、機能を果たしていないことになるのでこれもダメ。
要はどちらもWEBサイトに置き換えれば離脱要因になりえるって事です。

画像のalt属性で言えば、画像OFFの状況で、画像で構成されたナビゲーションにalt属性が入ってない状況がまさにそれです。
ちなみに、画像OFFの状況なんてありえんの?と思いますが、携帯では結構画像OFFにしてる人がいるらしい。

国内外のWEBアクセシビリティガイドライン

国内は、日本工業規格が策定する、JIS X8341-3。
国際は、W3CのWAIという組織が策定する、WCAG。

JIS X8341-3は、最新のが2004年にリリース。今年の9月に改定予定。
WCAGは、1.0が1999年にリリース。2.0が2008年リリース。

どう違うのか?
WCAG1.0≠JIS:2004で、
WCAG2.0≒JIS:2009。
乱暴に書くと、JIS:2004にしかないガイドラインを、反映したものがWCAG2.0。
例えば、ナビゲーションに一般的でない外国語を使うのはダメとか、単語内のスペースや改行の禁止等。
もちろんそれだけではないだろうが、WCAG1.0は古いので、無かった規定を追加し、より現在の状況に近づけたものになっているのだろう。

最新WEBアクセシビリティガイドラインのポイント

今回の、JIS:2004からJIS:2009への改定における2つのポイントが、

  1. 客観的評価がしやすい基準が増えた
  2. 具体的な実装例の記載がなくなった

の2点。

客観的評価がしやすい基準が増えた

例えば、
「フォントの色は背景色などを考慮し見やすい色にする事が望ましい。」
と、JIS:2004ではなっているものが、
「文字の視覚的な表現には、少なくとも、4.5:1のコントラスト比をもたせる。」
と、JIS:2009ではなっている。

曖昧な基準から具体的に数値で規定されているので、個々の好みや感覚に左右されなくなる。
ただし、全てがこのような数値で判断できる基準になっているわけではなく、人間が目で見て判断しなくてはならないところもある。

具体的な実装例の記載がなくなった

JIS:2004では、具体的な実装例があったが、JIS:2009ではなくなってしまったらしい。これは、実装例が古くなるにつれて、時代に合わなくなってきてしまうのを考慮しての事だそうです。
ただこれは、解説・事例や、具体的な実装方法・失敗例で確認できるが、現在未完成で、都度修正・変更があるらしい。

基準の達成

JIS:2004は、必須か推奨のみ。
WCAG2.0とJIS:2009は、AAA・AA・Aのどのレベルを達成したかで判断。
例えば、サイトが「AAに適合している」ということは、「すべてのA」「すべてのAA」に適合していることを意味する。
ただし、AAAをサイト全体のポリシーを設定することは推奨されない。
これはAAAにすることによって逆に弊害があったり、コンテンツによっては、AAAを満たせない場合があるからとの理由だそうです。

アクセシビリティ・サポーテッド

マトリックス・リローテッドとは関係がありません。

いくらコンテンツ技術がすばらしくても、ユーザーエージエントが対応していないと意味がないし、逆も言える。
コンテンツ技術とユーザーエージェントの対応状況の折り合いをつけないといけない。折り合いがついたところが、「アクセシビリティサポートレベル」という事になる。

制作現場での活用

アクセシビリティガイドラインは「ゴールのみ」設定されている。
そこに至るプロセスを各現場で、独自に作成しないといけない。

と、いうような内容でした。
長いですね、、、うまくまとめられない、、、(汗

第2回も期待してます。
できれば、土日開催希望。

でもやっぱりアクセシビリティは考えないといけないし、勉強が必要だと感じました。
アクセシビリティの知識は、クライアントを納得させる時だけじゃなく、ディレクターがデザイナーを納得させるのにも必要だと思う。

いやー、勉強すること多いねー


プロフィール

フロントエンドエンジニア

Tomokazu Makita

名古屋でフリーランスでWeb制作してます。 フロントエンドのことを主にやってます。
a-blog cmsを使用したサイト制作が得意です。
お仕事のご相談随時受付中。

雪山大すき。冬は雪山の合間に仕事します。
財布はいつも吹雪です。

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