HCDプロセスと新しいデザイン教育
10/16にウェブ会議に参加しました。
でもレポートとしてはそこではなく、
ウェブ会議後に、本会でも講演された、浅野智氏の講義を聞ける機会をいただいたので参加させていただきました。
HCDとは
human-centred design(人間中心設計)の事をいい、モノを使う「人間」を中心に据えて人間の要求に合わせることを優先して設計する。 http://www.hcdnet.org/hcd/column/hcd_05.php
との事です。
ウェブサイトで言うと、
- スタイル:
- 「かっこいい」「美しい」よりは自然体
- 価値観:
- ユーザーによい体験を与えられる
- 視点:
- 開発者ではなく利用者の目線で
という特徴を持ったものになります。
ユーザーの視点に立った、使いやすく利用しやすいサイト。
あふれる情報を、適切にユーザーに伝え、ユーザー自身も気付いていない事を引き出せるようなサイト設計を行う為にはどういったアプローチをすれば良いのか?
というようなお話でした。
ISO13407の循環プロセス
ISO13407というのは、国際規格で、要は人間中心設計の事みたいです;
その中の制作フローに循環プロセスというものがあります。
- ユーザー調査
- 情報の視覚化
- 情報のモデル化
- ユーザー評価
達成できない場合は1へ戻ります。
以下、印象の強かったもの(メモしたもの)だけ抜粋です。
ユーザー調査
- 現地調査
- 参与観察
- オブザベーション
- エスノグラフィックインタビュー
- 会場調査
- オブザベーション
- デプスインタビュー
上に行くほど効果があり、
現地調査は、実際現地に赴いて行うもの。 会場調査は、それ以外。
参与観察は、実際自分が体験すること。
オブザベーションは、体験している人を観察すること。かな?;
エスノグラフィックインタビューとデプスインタビューは、両方とも体験者にインタビューを行うというものだけど、エスノグラフィックは現地調査の部類になるので、体験したときと同じ環境でインタビューを行い、デプスは会場調査の部類になるので、現地でない場所でのインタビューという事になります。
質的調査(定点データ)が大切
- クローズドクエスチョン(閉鎖的質問)
- オープンクエスチョン(開放型質問)
ペルソナ/シナリオ法
- ステレオタイプは×
- 特殊な人だけの為に作ると、意外と皆が喜ぶ
10人のユーザーを10%ずつ喜ばせるのではなく、1人のユーザーを100%喜ばせる
情報の組織化
LATCH
- Location - 位置
- Alphabet - アルファベット
- Time - 時間
- Category - カテゴリー
- Hierarchy - 階層
情報を分類するには上記の5つしかない。
調べててわかったんだけど、以前名村さんがオススメしていた本の、「それは「情報」ではない。
」にも出てくるらしい。
売り切れてるなー;買っとけばよかったかな?
情報の構造化
- 階層型
- ファセット分類型
- 直線型
- ハブ&スポーク型
- Web型
、、、とまあ
備忘録的に書き連ねただけです;
はー、とっても勉強不足感をひしひしと感じました。
でも、お話は聞いていてとてもおもしろかったです。
今後のWeb制作において、サイトの設計・情報の見せ方・ユーザビリティ等、
どうしたって考えていかなければならない分野だと思いますし、
自分自身も習得しなければならないスキルだとも思います。
やー、大変すね;