Webサイト制作者のためのHCDの理解 中級編 1
というわけで、中級編に2日間行ってきました。
今回は早めに書きます。
辛かった前回5回に参加し、
更に辛いだろう事は容易に予想ができます。
ですが行ってきました。やはり知識の定着には失敗と経験が必要だと思うのです。
そんな感じで、まんまと参加です。
中級編のタイムスケジュールはこんな感じ。
時間帯 | 10月2日 | 10月3日 |
---|---|---|
9:00〜 | 受付開始 | 受付開始 |
午前 9:30〜 |
09:30〜/講義・課題説明 10:00〜/半構造化インタビュー 12:00〜/昼休み |
09:30〜/インタラクションシナリオ作成 11:00〜/ストーリーボーディング作成 12:00〜/講評 12:30 /終了 |
午後 12:45〜 |
12:45〜/カードソート 14:00〜/ペルソナ・プロフィール作成 15:00〜/アクティビティシナリオ作成 16:30〜/講評 17:30 /終了 |
- |
夜 | 懇親会 | - |
ひえー。ハード 泣
いわずもがな、講師は浅野智先生。
一日目午前
一日目はまず講義です。
はじめに、HCDの手法云々のお話ではなく、
学習の仕方的なお話。
経験学習モデル
- 実践
- 経験
- 省察(リフレクション)
- 概念化
これを繰り返すことを、経験学習モデルといいます。
通常人は、1と2とを繰り返すことで終わってしまいます。
しかし、知識を定着させるためには、3の省察(リフレクション)、
経験した事を振り返る事が大事だそうです。
正しいかどうかは、振り返ってみないとわからない。
振り返った後に、4で自分のセオリーにしていく(セオリー化)。
こういうレポートも、リフレクションになってるのだろうか?
そうすると、あとはセオリー化させる事が大事になってきます。
ブリコラージュ(器用仕事)
Wikipediaにはこうあります。
理論や設計図に基づいて物を作る「エンジニアリング」とは対照的なもので、その場で手に入るものを寄せ集め、それらを部品として何が作れるか試行錯誤しながら、最終的に新しい物を作ることである。
HCDの勉強も、これにあてはまるそうです。
HCDの勉強は、今日勉強したからといって明日すぐに使えるものではない。
知識や経験を蓄積していった先に、ある時役に立つ。そういう考え方ができるようになる。
という事かな?
そしてこの言葉につながります。
故に、学びは上位にいけばいくほど、抽象的になる
なんかこの言葉を聞いて、気づきを得られた気がしました。
現状、実装関連の仕事をしている自分には、身近な知識というのはもっと具体的なもので、自身の仕事が円滑に完結する為には具体的な知識が不可欠です。
そして今後も、自身が追い求めるべきものはそこなのか、そうではない他のものなのか、個人的に迷っているところがありました。
抽象的な知識も得ておいて間違いがないのはいいのですが、
具体的な知識も私まだまだ足りておりません。
なので、当面具体的な知識もいります orz
これはその後話された、コモディティ化でも追い打ちをされます。
コモディティ化
コモディティ化は、所定の製品カテゴリー中において、メーカー(製造元企業)ごとの差・違いが不明瞭化したり、なくなること。
Webの技術もそのうち平均化されます。
今技術を追い求めて行っても、それはそのうち全く使われない技術になります。
スキルは必ず消えてなくなる。
技術ばかりを追い求めてはダメという事らしいです。
んな事いっても、まだまだ技術がたりーーーーーん!!
まー、四の五の言わずに両方やれって事ですな、、、orz
「おどるくま 」 というお話もされてました。
どこの動物園にもくまはいる。 他の動物園と差別化させたければ、「おどるくま」を用意しなくてはダメ。
今後Webもこれと同じ事が言えるようになってきます。
「おどるくま」のようなサービスを、提供できるところが生き残っていくんでしょうか?
関係ないですが、この「おどるくま」のお話はワークショップ中何度か言われていましたが、その度に僕の頭の中では、宇多田ヒカルの「ぼくはくま」かかってました。
そしてワークショップへ
ワークショップのお題はこうです。
モバイルによるクッキングレシピサービスの提案
- 仕様
-
- 動作環境:
スマートフォン及びiPadなどのタブレット・モバイル情報端末 - データベース機能:
レシピのデータベースを備え、ユーザによるデータの追加と削除が出来る。
各データは少なくとも料理名・写真・材料・分量・調理時間・調理方法・カロリーを含むこと。
サービス開始時に2500件のデータを用意 - コミュニケーション機能:
ユーザ同士がテキストメッセージを交換できること
- 動作環境:
というサービスを制作する際の、ペルソナ/シナリオを作成します。
はじめの方は4人一組のチームで行いました。
半構造化インタビュー
まずは、ペルソナを作成する為に、半構造化インタビューをします。
対象は、トライデントの学生ボランティアの子たち(20代前後。若い。ちっ)。
あれ?
でも前回の4回目の講義で、ペルソナの作成には一般的には非構造化インタビューを用いるのでは?
この辺帰ってから気付いたので、聞きそびれました。
思うに、今回のペルソナの作成は、実際にサービスを使用している・使用したことのある人にインタビューするものでないので、半構造化なのだと思いました。
だって、サービスがないのに、非構造化って答えようがないもの。
浅野先生のブログを引用すると、両方の定義はこう。
半構造化インタビュー
事前に大まかな質問事項を決めておき、回答者の答えによってさらに詳細にたずねて行く簡易な質的調査法。長時間のインタビューが行えない場合などに効果的。
非構造化インタビュー
質的調査方法。質問内容を特に定めず、回答者が意識していない考えを引き出すのが目的。会場で行うデプス(深層)インタビューや、現場で実際に対象物を使用してもらいながら行うエスノグラフィックインタビューがある。
学生2人に、45分ずつインタビュー。
たっぷりです。さすが中級。
途中で気付くのですが、
僕らのチームはここから失敗してました;
自由に聞き過ぎでした。
料理の事を聞かずに、趣味の事とかで話が盛り上がってました 汗
インタビュー中は、「ラポール、ラポール」とか言って、余裕でした。すみません。
午前中はここで終了。
インタビューさせてもらった学生に、社会人らしくお昼をごちそうしました。
決して言われたからじゃないですよ。ラポールの為です。
一日目午後につづきます。